トイレとダイニングチェア
こんにちは。住宅事業部の佐藤です。
家に必ずあるトイレ。
トイレには便座と便器が一体になった一体型と
各パーツに分かれた分離型があります。
最近はタンクレスのトイレが人気ですが、
こちらは一体型のトイレになります。
分離型は昔からあるタンク、便器、便座が
組み合わされた見慣れたトイレです。
一体型トイレはの最大の特徴は
見た目がすっきりすることです。
隙間も少なく掃除の手間も減ります。
そんな一体型にもデメリットが存在します。
まずは価格です。
分離型に比べて高額になります。
次に耐久性です。
便器が壊れることは
ほとんどないと思いますが
便座部分は機械部品も多く、
20年程で交換が必要になります。
分離型の場合、便座のみを交換できますが、
一体型の場合は交換が必要な頃には
モデルチェンジしており、すべて交換となります。
デメリットはあるものの、
見た目やお手入れのしやすさで、
一体型を選択するお客様が多いと思います。
私もその1人です(笑)
しかし、住んで1年半、
トイレについて思うことがあります。
それは、分離型に比べて
確かにデザイン性は良いですが、
トイレはトイレです。
普段使っていて、
このトイレかっこいいなとはなりませんし、
お客様にタンクレストイレだからと
褒められたこともありません。
お手入れも確かに楽かもしれませんが、
普段のお手入れは、便器と便座部分がメインで
分離型とそこまで変わりません。
採用する際、タンクレスの一体型と分離型の
選択肢があり、一体型を選択したわけですが、
金額差は当時で10万円以上ありました。
今となっては、安いトイレでも
良かったなと私は思います。
家づくりはいかに予算の中で満足度を
上げていくかが大事です。
トイレを分離型にすれば
浮いたお金を他の場所に使うことができます。
例えば、ダイニングチェアに
使ってみるというのはいかがでしょうか。
ダイニングチェアは毎日座る場所で、
トイレに座る時間より多いはずです。
好きな家具職人にお願いしたり、
北欧家具を選んだり、
トイレで浮いた分のお金で、
選べる家具が広がります。
トイレが2か所あれば、
浮いたお金で夫婦二人分の椅子を
揃えられるかもしれません。
↑世界中で愛されるYチェア。
トイレにいくらお金を出しても、
20年もすれば交換ですし、座り心地が
変わるわけでもありません。
ダイニングチェアにお金を掛けると、
デザインだけでなく座り心地もよく、
メンテナンスしながら何十年も使えます。
良い家具は家の印象にも
大きな影響を与えます。
用を足すためのトイレと
一家団欒の場のダイニング。
どちらにお金を掛けますか?
設備は消耗品。
良い家具は一生もの。
大事な予算をどう使うか。
ご参考までに。