住宅スタッフ

BLOG

2023年9月11日

日本の断熱基準

記録的な猛暑だった今年の山形市。

なんと猛暑日の日数が1929年の゛19日″を抜いて
94年ぶりに更新となりました。

まだエアコンが浸透していない昭和初期の時代に
猛暑を乗り切った94年前の方々にも驚きですね!!!

9月に入り少し暑さも落ち着き、久しぶりの恵みの雨に
農家さんだけではなく、お庭の植栽や芝生の手入れを
されている方も一安心したかと思います。

さて、昨年国の断熱基準に変化があったことは
みなさんご存じでしょうか?

1999年に定められた「次世代省エネ基準」相当の
断熱等級4が長年最高等級でしたが、2022年4月に
ZEH基準の断熱等級5、10月にZEH基準を上回る
断熱等級6・7が新設されました。

さらに2021年まで最高等級だった断熱等級4は、
2025年には義務化により最低等級となり、
2030年には等級5が最低ラインとなる予定です。

高断熱化することで、冷暖房費の削減と
快適で健康な生活を手に入れることができます。

2018年にはWHOが室内最低気温18度以上
であるべきと強く勧告しています。

もちろん、廊下もトイレも脱衣所も全てです。

下記のグラフからわかるように、冬の死因の6割は
呼吸器系疾患、脳血管疾患、心疾患の3疾患です。

これには家の寒さが関係しています。

室温の低さや暖房の効いた居間と無暖房の廊下、
脱衣所の温度差によって様々な疾患を引き起こす
原因となるのです。

近年ではヒートショックについて話題になることも
多くなりましたが、冬にお風呂で溺れて亡くなる方は
交通事故で亡くなる方の2倍というデータもあります。

 

 

新築時にしっかりとした断熱化工事をするよりも、
後から断熱工事をする方が大幅に費用が掛かります。

また、電気代が値上がりし続けている状況下では、
断熱性能が冷暖房コストに大きな影響を与えます。

ぜひ家づくりの優先度を考える際には、
ご家族の健康と家計を守るためにも
断熱の優先度を上げることをおススメいたします。

 

国土交通省から家選びの基準について、
わかりやすいマンガが掲載されています。
↓ご参考まで。

https://www.mlit.go.jp/common/001589070.pdf

 

そもそも断熱等級とは?

断熱等級とは、正式名称を「断熱等性能等級」と呼び、
国土交通省が定める住宅の品質確保の促進等に関わる
法律「品確法」で規定されている断熱の基準です。

断熱等級は断熱性能だけでなく省エネ性能を含む
基準なので「断熱等性能等級」と呼ばれています。

断熱等級は1~7まであり、数字が大きくなるほど
断熱性能が高くなります。

 

– Follow Us   Instagram    Facebook  

 

 

 

 

RECRUIT